ひとり言

私のミッションステイトメント

「葡萄づくりが好きなんですね?」と聞かれることがよくあります。「No」とは言いませんが、だからといって胸を張って「Yes」とも言えません。「Yes」と言ってしまうと、なにかもやもやとするものがあるのです。もちろん嫌いではありませんが、、、。

「じゃあ、どうして葡萄づくりをしているんだろう?」と真剣に考えたこともありましたが、明確な答えは見つかりませんでした。
でもニュージーランドで一人で暮らしていたら、ふと思ったんです。「オレって寂しがり屋だから葡萄をつくっているんだ」って。

私は平々凡々な人間なので、一般的な人間関係があるだけでした。ところが、より美味しいブドウづくりを追及していたら私の周りに変化が現れました。美味しいブドウのもとに人が集まり、そこに新たなコミュニティーが生まれてきました。
〈葡萄が美味しければそこに人が集まり、新たにコミュニティーが生まれる〉
さみしがり屋の私には、最高の気づきでした。
「よし!!、徹底的にうまい葡萄をつくってやろう」
そう思って、私は葡萄づくりを楽しんでいるのです。

私にとって葡萄はコミュニケーションアイテムの一つです。おいしいものは人を集めます。たくさんの人を笑顔にします。おいしい葡萄をつくることで、私のコミュニティーはどんどん広がり、より深くなっています。そうやって葡萄から繋がったコミュニティーが広がり、とても素晴らしい仲間ができています。

そうです、私は寂しがり屋だから一人が嫌だから、楽しい仲間(チーム)を作るため美味しい葡萄をつくっているのです。そして日々を、仲間(チーム)と人生を楽しむために仕事をしているのです。
これからも、とびきりおいしい葡萄をつくり、たくさんの人と出会い、仲間(チーム)と共に人生を楽しんでいきたいと思います。

素晴らしい仲間ができたおかげで、私の中のミッションス・テイトメントが見えてきました。
「全てにおいてWIN,WINの関係の仲間づくり」これが私のミッションステイトメントです。

大規模農業も素晴らしいことだとは思いますが、私は日本農業の繊細さは世界に通用すると思っていますので、日本とNZでしっかりとしたチーム作りをしながら、微力ながらも日本農業の素晴らしさを日本とNZから発信するリーディングエッジになっていこうと大それた夢を持っています。